先日、12月下旬の本当にご多忙な時期にも関わらず、11月の終わりにご成婚が決まられました20代後半、ご初婚のS代さんが、ご成婚のご挨拶に新宿オフィスへご来所くださいました。
お相手のCさんは、お住まいが遠いこともあり、S代さんお一人でのご来所でした。
特に女性会員様はいつものことなのですが、ご入会時よりも本当にお綺麗になられたS代さんとお話をさせて頂きながら、お互いに自然と話題はS代さんがご入会をされたときのことに移って行きました。
実はS代さんは、ご入会後、お見合い三人目の方と決まられたスピードご成婚だったのですが、ご入会までには数ヶ月をかけられた方でした。
最初にご来所頂いたのは、今年の春頃のことでした。ご説明をさせていただき、すぐにもご活動をスタートして頂けるご様子であったにも関わらず、数日後のご返事は、「もう少し考えさせて頂けますか?」というものでした。
その後数ヶ月を経て、再度のご連絡を頂き、再会したときのS代さんの言葉を今も鮮明に覚えていますのは、言われた言葉が私にとっても大きな学びとなったからでした。
それは・・・、
「親しい女性の友人の幾人にも相談したところ、誰も相談所を利用した人はなく、本当に結婚相談所なんて大丈夫?と言われたからなんです」・・というものでした。
お聞きしました私は少なからずショックを受けたのでした。こんなに婚活という言葉が一般的になっていて、毎月、ご入会される方の周りの方達も、たくさん利用なさっているお話を実際に聞いているのに?という気持ちでした。
でも、あとになって考えますと、それはやはり私の現実認識の甘さだったのだと反省しました。S代さんは20代の若さです。勿論周りのお友達の方たちも、20代後半の方が多くてらっしゃる前提であれば、「自然な恋愛での結婚」をごく当然と思われるのは本当に自然なことでした。現に、目の前のご入会を決めたS代さんですら、その表情に一抹の不安の表情がおありなのを、私はその時は、意外な思いで拝見していたのでした。
あとで何を反省したかと言いますと、昔と比べて、はるかに敷居が低くなったと言われる結婚相談所も、実際には、一般の独身の方達の本当のリアルな意識においては、まだまだ、抵抗感がおありであるのがむしろ普通なのだ、という思いでした。そして、専門家である私たちは、その意識のレベルの違いを、入会者を多く望むという商業的な考え方ではなく、(勿論、その希望は持っていますが!)結婚相談所での本当のご活動がどんなものであるのかということを、もっと知って頂くような努力が必要なのだと思ったのでした。それをどのような形でやってゆくのか?というのは、今後の課題でもありますが・・。
でも!そんなに迷いに迷ってスタートなさった婚活でしたが、S代さんの場合は、本当に「あっという間に」理想のお相手が登場されたのでした。
この点も、仕事をしていて、不思議に感じることがよくある点です。
もの凄い勢いでご入会してくださった方が、一年以上もお時間がかかられる一方、S代さんのケースに似たケースも幾度も経験しているんですね。
また、「私を良いと言ってくださる方なら、誰でもいいです!」と言っておられた方がとても難しかったり、「私はとても希望が高いので、ご迷惑をおかけすると思いますーー」と言っておられた方が、あっさりと(ご条件の異なる)お相手の方のプロポーズを受けたり・・ということは本当に沢山あります。
心理学者の諸富祥彦さんの書かれた「あなたがこの世に生まれてきた意味」という本の中に、「結婚相手とは、必然性を感じる相手が結婚相手」という言葉がありました。
お決まりになるお二人には、第三者には分からない、「避けがたい必然性」がきっとお二人の間に生まれているのだと思います。
今日も、(明日も)、なんとしてでも!あなたとの必然性のつながりのあるお相手探しに、懸命に努力して行きたいと思っています ♪
今、ご交際中のYさん、Kさんのように情熱的な恋愛では、今はないかもしれませんが、