今日は、4ヶ月ほど前に、女性会員様のTさんから薦められて読み、とても感銘を受けた本について書かせて頂きます。(Tさんも、ブログに書かせて頂くことを、心よく了承してくださいました。ありがとうございます ♪)
本のタイトルは、「30日間で理想のパートナーを見つける法」チャック・スペザーノ著です。実は、Tさんにも申し上げていたのですが、この本の存在は何年も前から知っていたのですが、そのあまりに実用的(?)なタイトルに、手に取る気がしなかったのでした。著者は心理学にスピリチュアリティを統合させた「ビジョン心理学」を確立したとても有名な方と、本を読んだあとに知ったのですが、私自身はユング心理学のほうに傾倒(と言っても、少し本を読んだくらいですが!)していたので、他の心理学には全く関心がなかったのでした。
そして本の感想なのですが、本当に、30日間で理想のパートナーを見つけられるのか?という素朴な疑問をお持ちになると思いますが、私の正直な感想を申し上げますと、「理想のパートナーを見出せる素地があなたの内に、30日間で芽生える」という気が致しました。
と言いますのは、本を読んで頂くとお分かり頂けるのですが、30日間で本を読み終えると、最後には著者の働きかけとも言うべきことが書かれていて、結局、本当に読了するには、毎日休みなく読んで、3ヶ月と3週間がかかるようになっているのです。
でも!その3ヶ月と3週間の間に、少し大げさに言いますと、「自分自身の心への壮大な旅」をさせられてしまうのです!タイトルに、30日間とありますように、この本はササっと2〜3時間で読むのでは効果がなく、30日間(多忙なときは、数十日間)をかけて、読むべき本となっているのです。つまり、読書する行為自体がワークのようになっているのです。
本の中で私が最も感銘を受けたのは、誰かと出会ったのなら、「その人とともに幸福になろうと選択することが大切です」というところでした。そして、「二人の間にいい関係を築くという目標を設定しておけば、どんな事態が持ち上がっても、幸福への道の途中で取り組むべき課題にすぎなくなります」という箇所でした。つまり、問題ではなく、課題だということなんですね。問題であれば、それはいつかは取り除くべき対象となるかもしれませんが、課題であるのならば、それは自身に引き受けて、努力して乗り越えて行くべき事柄であり、またそうすることによって、互いが成長をしてゆく糧となって行きます。
つまりお相手は、自分の外にいる存在ではなく、自分の生きているエリアの内にいる存在となっているのです。
勿論、そうとらえることが難しいからこそ、みなさま苦労をされている訳なのですが、でも!それは自分の意志でそう選択することにより、お相手そのもの、また状況そのものが姿を変えて新しく見えてくる、ということは本当にあるのだと思います。
一度すべてを読んだあと、30章の中から、幾つかの章を無造作に選ぶようになっているのですが、本当に、またそれも、その章が自分自身と何か深い意味でリンクしているのでは?と思わず思わせられるところなど、読んだ者にしか分からない感慨をもたらしてくれる本だったと思います。
もしも関心を持たれたなら、秋の夜長に一度、手にされてみてはいかがでしょうか・・・?
今、ご交際中のYさん、Kさんのように情熱的な恋愛では、今はないかもしれませんが、